餌木とは

fishingnavi

2015年09月18日 09:12

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餌木は日本古来のルアーと言え、起源にも諸説あるが、漁師が松明を持って船上で作業していた時に、松明を海中に落としたところそれにイカが抱きついたことから始まったとされている。鹿児島県歴史資料センター黎明館の学芸員がシマノの取材[2]に対して語った所によれば、明確な文献は残っていないが、奄美大島で発祥し、江戸時代中期から末期にかけて種子島を経由して薩摩に伝わったのではないかと推測されている。同センターには当時の餌木が収蔵されており、奄美では大型の魚型であったのが薩摩では小型になり、時代が下るにつれて細いエビ型になったり焼き付けによる模様付けが行われるなど、現在のものに近づいていくのが分かる。
現在では多くの餌木が開発されているが、基本的に外観はエビに似せた形や模様を施しており、木材やプラスチックで形成されている。これに金銀マーブルなどのカラーテープを貼り、更にその上から各色の布を貼り付けているものが多い。後方にはイカの触手をかけるための針が放射状についているがこれはカンナと呼ばれる。カンナには通常の釣り針にはほとんどついている針外れ防止のための「返し」が付いていないが、これはイカが魚とは違い複雑な動きをしないためである。また、餌木の前方下部には鉛のシンカーが取り付けられているが沈下姿勢や沈降速度により、その重さはメーカーによりそれぞれである。形状にも四国型や大分型など、生産地や生産者ごとに分類されたいくつかの種類が存在している。近年ではそうした地域的な形状変化よりも各メーカーともにアングラーの用途に特化した餌木を開発する傾向にある。例えば、沈下速度の速いものとか、遅いもの、またダーティングさせやすいものとか、ジャンピング性能だけを向上させたものなど、バリエーションは様々である。操作時にラトル音を発生させてイカを誘うタイプの餌木も登場した。極端に重いエギングを使用する釣法をとくにティップランエギングという。
餌木の色に関しては多くの説があるので正確なことは経験により構築されるものであるが、海の濁り具合や空模様、天気などによってイカへのアピール度が違うと言われている。それぞれのシチュエーションで見えやすい色が違うため、現在では多くのカラーバリエーションが各メーカーごとに開発され続けている。餌木においては布地の色よりも下地の色が重視され、これは下地テープが反射素材を用いていることが主な理由とされる。
餌木の大きさも各種発売されており、対象となるイカの大きさに合わせたりフィールドや状況に適したものを選んだりすることができる。また、比較的安値で販売されている餌木は(通常600円から1200円前後だが対して100円や200円)「デフレ餌木」などと呼ばれたりしている。値段によって釣れないということはないが、基本的には餌木の価格の違いほどに釣果の方は大差無く、安い餌木で爆釣する時もあれば、有名メーカーの高価な餌木で全く釣れないと言ったケースもある。

参照 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B0